現在社会人として働く、27歳の男性です。子供はいませんが結婚もしていて、仕事も大変なことはあるもののそこそこ充実してやれています。
職業は自営業で、コロナ禍ということもあり緊張感もあります。
大学院に通っている時に作った借金が220万円ほどあり、現在も返済中です。今日はこの借金について少し書いていければと思います。
なんで借金をしたの?
借金は、大学院入学の際に授業料として借りました。
2年間で220万円ほど。
いわゆる奨学金というやつです。
当時自分のやりたかったことをやっていくには大学院に行くしかなかったのですが、さすがに親からはお金があまり出ないということもあり、奨学金を借りるという決断に至りました。
「借金をしてまで大学院に行く」ということに関して、当時はかなり否定的な人が多かったように思えます。
実際大学院に行く人はもともと家がそこそこ裕福な人が多く、学問をすることに理解のある家庭が多いです。
そういった方は大学院も大きな額で奨学金を借りる必要はなく、自己資金だけで通えます。
自分の場合は大学院に行ったからと行ってそこまで就職先が良くなる保障もなく…(そういう学問分野でした)。
より一層周囲からの目は厳しくなり…。
実際、大学院に行っている時もバイトをしながら通うことになりました。
自分の家から出ているお金で悠々と通学する同級生を傍目に「借金しながらバイトって…」という気持ちになっていたのも確かです。
なかなかに精神的には辛い日々でした…。
ただそれでも、大学院生活自体は楽しいものだったと思います。
返済手段について
毎月少しずつ銀行口座から返済をしています。
月に1万数千円程度で、安くもないですがそこまで大きな負担でもないのが救いです。
返済まで非常に時間がかかりますが、利子率は非常に低いものを借りることができたため、その部分でのプレッシャーはあまりありません。
しっかり働き続けていれば今後も問題なく返済できるかな、と思っています。
借金をして得たものと、失ったもの
借金をして得たもので一番大きいものは、やはり大学院での経験だと思います。
優秀な学生たちに囲まれ、研究内容や今後の人生について語り合いながら、毎日を過ごすことができたのはかけがえのないことだったと思います。
同級生の就職先や進路は多種多様で、博士課程に進んだ人、研究所に就職をした人、メーカーやコンサルティング会社に勤めることになった人もいます。
国内だけではなく、海外に進む人もいます。
自分は現在自営業者として会社を起こし、社長として日々を過ごしていますが、何か新しいことをやろうと思った時に「どんな分野にも知り合いがいることが多い」というのは非常に大きな財産だと感じます。
そういった友人たちからの生の声は、大学院に行っていなければ得られないことだっただろうなと。
もちろん高度なスキルなども身につけることができ、それも良かったことなのですが、残念ながらそのスキルを生かすことができる職には現状ついていません…。
学歴にも箔は付きましたが、学部時代もそこそこ良い大学に通っていた自分にとってはあまり付加価値が多いとは言えません。
反対に失ったことについて言えば…。
やはり金銭的な負担はあるなと思います。
今後何年もかけて薄く返済し続けていく日々が続くのかと思うと、憂鬱な気持ちになることもあります。
突然ニートになったり…っていうのも無理ですね。
返済があるので(泣)
でも、それを差し引いても得られたものの方が多かったかな、とも思います。
借金をしたから言えること、伝えたいこと
自分はしっかりとした国の機関から借金をして、「大学院に行く」という選択をしました。
自分が借金を検討している人に言えることは以下の3つ。
- きちんとしたところから借りること
- 明確な目的意識を持って借りること
- きちんと返済すること
きちんとしたところから借りること
やはり危ないところから借りるのは避けた方が良いと思います。
今はクラウドファンディングなど、資金調達の方法も色々と出てきましたし、わざわざリスクのある場所から借りるメリットは少なくなっていると思います。
「バレないように借りたい」などの思いがあるときは…今一度、本当にその借金が必要かどうか検討すべきかな…と個人的には思います。
明確な目的意識を持って借りること
なんとな〜く生活費のためにお金を借りる、というのはやめた方が良いでしょう。
借りるならしっかりと目的を持つべきです。
新しい事業を始めたい、成功させたいプロジェクトがある、家を買う、大学院や専門学校に通う、など。
ぼくは「大学院に通う」でしたが、きちんとした目的があるからこそ、返済時でも精神を保てると思います。
「なんでこんなにいっぱい毎月お金返してるんだろ…あのとき適当にお金借りたからか…」となったら、目も当てられないと思います。
きちんと返済すること
返済できる予定がないのにお金を借りることはやめましょう。
返済計画で毎月の返済額をものすごく大きくしたり、不必要な分まで借りたり、といったことは避けた方が良いでしょう。
最近は広告で「借金の減額」についても出てくるようになりましたが、人間として人や機関から何かを借りたら返すのは当たり前だと思います。
人として大事なことを失わないように、きちんと責任を持って返しましょう。